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妻有で地ビール造りに挑戦

2017年07月15日 15:15

新潟日報

/data/blog/archive/original/36229.jpg 十日町市で初となるクラフトビール造りに元地域おこし協力隊の女性が挑戦している。第1弾は十日町色を打ち出した「蕎麦(そば)エール」。地元農家に栽 培を依頼したホップを使うなど、里山の恵みを生かしたビール造りには、今までに出会った人たちへの感謝と妻有地域への愛が込められている。

 女性は、東京都での会社員生活を経て2011年から14年まで十日町市で地域おこし協力隊として活動した高木千歩さん(44)=同市高田町3=。

 東京でクラフトビールに出合い、バリエーション豊かな味わいにのめり込んだという高木さんは、1月に株式会社「妻有ビール」を設立した。

 移住の契機になったのは11年の東日本大震災。帰宅難民などの混乱ぶりを経験して、東京での生活に疑問を感じた。両親の出身地・十日町市が地域おこし協力隊を募集していることを知り決断した。

  協力隊の活動を通じ、地域の豊かな食に大きな可能性を感じた。退任後は地産地消をテーマにして、クラフトビールをそろえたレストランを市内で開業。かつて 市内でホップが栽培されていたことも知り、地ビール造りの可能性を確信するとともに「中山間地の農業支援にもなるのでは」と思い立った。

 会社設立までには多くの人の支えがあった。会社員時代の上司が出資を申し出てくれ、醸造工場は有志が空き倉庫を提供。ホップ栽培は協力隊時代に一緒に活動した農家が引き受けてくれた。高木さんは「いろいろな人の支えがなければできなかった」と感謝する。

 ホップ栽培を手掛ける同市中条己の農業池田太一さん(34)は「協力隊退任後も地域を巻き込んで活動してくれる」と高木さんを評価する。

 現在は醸造免許を申請中で、年明けごろの初出荷を見込む。高木さんは「十日町らしさが伝わるおいしいビールを造りたい。たくさんの人に関わってもらい、みんなでつくり上げたい」と夢を膨らませている。

 「妻有ビール」では、インターネット上で資金を募るクラウドファンディング(CF)を行っている。新潟日報社創業140周年記念事業のCF「にいがた、いっぽ」第2弾で目標は100万円。期間は9月17日まで。アドレスは、https://n-ippo.jp

 高木さんへの問い合わせはtsumaribeer@gmail.com